このたび、改元を迎えた新時代の幕開けを寿ぐ展覧会として「漆工の吉祥文―祈り・願いの世界―」を開催します。吉祥文様は古くから人々に親しまれ、結婚式などのハレの場をはじめ、衣服や食器類にいたる様々な場面において用いられ、日本人の生活に彩りを与えてきました。それぞれの文様には長寿や子孫繁栄など人々の幸福への願いが込められています。本展覧会では鶴や亀、松竹梅、富士山など私たちに馴染み深い吉祥文様が描かれた漆芸品を、実用品・美術品問わず文様ごとに集め、意味や由来を紹介することで、文様に込められた思いや願いを紐解いていきます。華やかで奥深い吉祥文様の世界をどうぞお楽しみください。
同時開催「輪島塗の歴史と文化」(展示室4)