堅牢優美と称される輪島塗は1977年に国の重要無形文化財に指定され、輪島塗技術保存会がその保持団体として認定を受けています。本展覧会では、伝統の技を現在に伝える輪島塗技術保存会歴代会員の作品や20年以上にわたって実施してきた伝承者養成事業の研修成果作品を中心にご紹介します。また、会場では木地・沈金・蒔絵の工程見本など実際に触れることのできる資料を展示します。この機会に研ぎ澄まされた熟練の技をどうぞ肌で体感してください。
●展示解説
会期中毎日曜日、学芸員による解説を行います。
日 時 2018年12月16日・23日
2019年 1月 6日・13日(いずれも日曜日)
午後1時30分から
会 場 展示室1・2
同時開催「アジアの漆芸」「輪島塗の歴史と文化」
「アジアの漆芸」
東アジアには、日本の漆文化と同じく樹液を塗装する文化があり、日用品の製作や装飾に利用されてきました。しかし、器物の形、色彩、成形方法や加飾技法などは国や地域による特徴があり、普段見慣れている日本の漆器とは大きく異なっています。本展覧会では、タイ、ミャンマー、中国、韓国等の特色あふれる漆芸品を国別に展示し、アジアに広がる樹液塗装文化をご紹介します。