令和6年元日を襲った能登半島地震、9月の奥能登豪雨により、奥能登に暮らす人々が受けた傷は計り知れません。「輪島塗」は長きにわたり、この地の経済を支え、歴史を形作ってきました。その道のりには幾重もの苦難や興隆が連なっています。この度、当館が開館以来研究、発信し続けてきた漆芸文化を復興のよりどころととらえ、地域の誇りを再認識し、活力を高める機会として本展を企画しました。
輪島塗、輪島の作家に加え、アジアの漆芸を所蔵作品からご紹介します。
また10月9日付けで西勝廣*氏が重要無形文化財「沈金」保持者(人間国宝) に認定されたことを記念し、展示室に特設コーナーを設けます。
*「廣」の正式表記はまだれに「黄」